現在、積極的に進められている政策の1つ「行政サービスのデジタル化」
新しくデジタル庁を創設するなど、今までなかなか進まなかったデジタル化の推進を国が積極的に行おうとしています。
デジタル化の1つの政策として運転免許証のデジタル化も検討されており、2026年度までには免許証の情報をマイナンバーカードのICチップに登録し、運転免許証とマイナンバーカードの一体化をスタートすることが明らかとなっています。
今回はこの運転免許証のデジタル化のメリットについて解説していきたいと思います。
運転免許証のデジタル化とは?
現在の運転免許証には偽造防止の目的でICチップが埋め込まれています。
このICチップは、偽造防止という程度の効果しか持っていません。
しかし、デジタル化を行うことで偽造防止の目的で埋め込まれているICチップに意味を持たせようといったことがデジタル化になります。具体的にはマイナンバーカードの情報を一体化させることでICチップを利用したデジタル化を行っていこうということになっています。
また、マイナンバーカードにもICチップが埋め込まれているため、このICチップにも運転免許証の情報が書き込まれることになります。
要するに、ICチップに情報を入れることで運転免許証でもマイナンバーカードでも同じ機能を待たせようということが、運転免許証のデジタル化ということです。
そうなれば運転免許証とマイナンバーカードの両方を持ち歩く必要がなくなります。
これは大きなメリットかなと思います。
そのほかのメリットがこちらです。
運転免許デジタル化のメリット
- 車検のドライブスルー化(正確には更新手続き)
- 引っ越しなどで住所変更する際に手続きが楽
- スマホとの一体化も可能
1つ1つ解説していきたいと思います。
車検のドライブスルー化(正確には更新手続き)
車ユーザーの方にとって車検は時間がかかってしまい少々手間がかかります。
そんな手間を簡略化してくれるのがこのドライブスルー化です。
今までの車検の流れは、
①支局窓口等で申請書等の必要書類を準備
②検査場で審査を実施
③支局窓口で車検証を受取
といった流れで進んでいたのに対し、
運転免許のデジタル化が進めば、
①事前に申請書作成サイトで必要書類を準備
②検査場で審査を実施
③検査場出口で車検証を受取
といった流れで支局窓口での手続きを行わなくてよくなります。
この事前にサイトで申請書を作成する時にデジタル免許証が役に立つとされています。
完全にドライブスルー化ではありませんが少し車検を時短できるといった感じです。
引っ越しなどで住所変更する際に手続きがスムーズ
マイナンバーカードと運転免許証が一体化されることによって、今まで引っ越しなどで住所が変わった際に2つ手続きをしなければいけませんでした。しかし、運転免許証がデジタル化されることで、どちらか一方でよくなります。
手続きを1つ簡略化できます。これは嬉しい人が多いのではないでしょうか?
スマホとの一体化も可能
こちらについてはまだ検討段階のようですが、スマホのアプリと運転免許証が連携して運転免許証として使用できるようになることも検討されているようです。
そうなれば本格的に財布を待たなくてもよい生活が我々を待っているかもしれません。
しかし、このスマホへの一体化にはセキュリティ面の問題として、
- 個人情報の流出のリスク
- 偽造免許証
- なりすまし等
が懸念されており、実装されるにしてもかなり遅くなるのではないかと予測されています。
以上、今回は運転免許証のデジタル化についてお届けしました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
この記事へのコメントはありません。